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醒睡笑 巻6 児の噂
24 七旬に余る老僧児のあまたある中にて同宿どもにこの十日も二十日も・・・
校訂本文
七旬に余る老僧、児(ちご)のあまたある中にて、同宿どもに、「この十日も二十日も、一向食事がすすまぬことよ。ひとへにこれは年の寄り、困衰のしるしにや」と語られければ、大児(おほちご)申されたるこそめづらかなれ。「今年はや十八になれど、ひだるさはまだやまぬ」と。
翻刻
一 七旬にあまる老僧児のあまたある中にて 同宿ともに此十日も廿日も一向食事がすすま ぬ事よひとへに是は年のより困衰のしるし にやとかたられけれは大児申されたるこそめ ずらかなれ今年はや十八になれとひたるさは/n6-13l
またやまぬと/n6-14r
text/sesuisho/n_sesuisho6-024.txt · 最終更新: 2022/04/21 17:26 by Satoshi Nakagawa