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醒睡笑 巻6 児の噂
18 児寄り合ひの懺悔に大児は虱が鳴くものならば・・・
校訂本文
児(ちご)寄り合ひの懺悔(さんげ)に、大児は、「虱(しらみ)が鳴くものならば、いかばかり人中にて恥かしからうが、せめて鳴かぬで恥を隠す」と。小児は、「いや、われは虱を鳴かせたい。その間なりと食はれいでくつろがう」。
ただひねれそれこそそれよただひねれ素襖(すはう)の裏に綿がみはなし
翻刻
一 児よりあひのさんげに大児は虱がなく物 ならはいかはかり人中にてはつかしからふかせめ/n6-11l
てなかぬて恥をかくすと小児はいやわれは 虱をなかせたひ其間也とくはれいてくつろがう 唯ひねれそれこそそれよたたひねれ すはふのうらにわたかみはなし/n6-12r
text/sesuisho/n_sesuisho6-018.txt · 最終更新: 2022/04/21 12:04 by Satoshi Nakagawa