text:sesuisho:n_sesuisho5-081
醒睡笑 巻5 人はそだち
14 少人集まりゐてい文字鎖を書きけるに・・・
校訂本文
少人集まりゐて、い文字鎖(くさり)を書きけるに、菊千代丸、「いかき」と詠み合はする。後見の法師少納言言ひ直し「斎垣(いがき)のことの。おもしろく書かれたり」と感じけるに、菊千代、「ここな少納言殿は、味噌こす笊籬(いかき)をさへ知らいで」と。
うたてや、つらに火。1)
翻刻
一 少人あつまりゐてい文字くさりをかきけるに 菊千代丸いかきとよみあはする後見(こうけん)の法師 少納言いひなをしいがきの事のおもしろく かかれたりと感じけるに菊千代爰(ここ)な少納 言殿は味噌(みそ)こすいかきをさへしらいで/n5-58l
と うたてやつらにひ/n5-59r
1)
底本、この文本文から数文字空きを挟む。
text/sesuisho/n_sesuisho5-081.txt · 最終更新: 2022/03/22 22:01 by Satoshi Nakagawa