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馬を買うてひき来たれば、見る者、「雑役(ざうやく)¹⁾」と言ふ。「いや、あまりの雑役²⁾でもあるまい。始めの騎馬(きば)の子ぢや」。くだんの男をかしがり、「騎馬にてもあれ、荷馬にてもあれ、雑役にはすうだ」と。

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一　馬をかうてひき来れは見る者さうやくと
　　いふいやあまりのぎうやくてもあるまい始(はしめ)の
　　騎馬(きは)の子ちや件の男おかしかり騎馬(きは)にて／n4-53r

　　もあれ荷馬にてもあれさうやくにはすふ
　　たと／n4-53l