text:sesuisho:n_sesuisho4-017
醒睡笑 巻4 聞こえた批判
17 春のころ野遊びに人あまたさそひ出で・・・
校訂本文
春のころ、野遊びに人あまたさそひ出で、このもかのもを見る折から、胡蝶(こてふ)の三つ連れて飛ぶを、「蝶1)ならば二つか四つこそあるべけれ」と言ふに、児(ちご)のうちより、
ひとつをも千鳥といへる名のあれば三つをもてふといふべかりけり
翻刻
一 春のころ野あそひに人あまたさそひ出このも かのもを見る折から胡蝶(てふ)のみつつれて/n4-19r
とぶをてふならば二つか四つこそあるべけれと いふに児のうちより ひとつをも千鳥といへる名のあれは みつをもてふといふへかりけり/n4-19l
1)
蝶・丁。丁は偶数の意。
text/sesuisho/n_sesuisho4-017.txt · 最終更新: 2021/11/20 12:16 by Satoshi Nakagawa