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text:sesuisho:n_sesuisho3-062

醒睡笑 巻3 不文字

43 そちの親の煩ひは何にてありつるぞと問はれたれば・・・

校訂本文

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「そちの親の煩ひは、何にてありつるぞ」と問はれたれば、「そのことに候ふ。われらが親の病を京の大いん1)達に見せたれば、にやく2)を取りて見、『病はやうかん3)じや。やいひ4)の灸を百やうにしたらまからう」とて、ひたものすゑたれば、あげくにしきよく5)つかまつりて候ふ」と。

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翻刻

一 そちの親の煩は何にてありつるそと問れた
  れは其事に候我等か親のやまひを京の
  大いん達に見せたれはにやくをとりて見病
  はやうかんじややいひの灸を百やうにした
  らまからふとてひたものすへたれはあげく/n3-27l
  にしきよく仕て候と/n3-28r
1)
大医のなまり。
2)
脈のなまり。
3)
傷寒のなまり。
4)
焼火
5)
死去
text/sesuisho/n_sesuisho3-062.txt · 最終更新: 2021/10/12 12:35 by Satoshi Nakagawa