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text:sesuisho:n_sesuisho3-058

醒睡笑 巻3 不文字

39 ある者の息子百人一首を本にむかひたうたうと読みければ・・・

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ある者の息子、百人一首を本にむかひ、たうたうと1)読みければ、親にて候ふ人、申されたる。「やれ、静かに読め。それやうなるものは返り点の習ひがむつかしいに」。

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翻刻

一 ある者のむすこ百人一首を本にむかひたゝ
  たうとよみけれは親にて候人申されたる
  やれしつかによめそれやうなる物はかへりてん
  のならひかむつかしいに/n3-26r
1)
「たうたうと」は底本「たゝたうと」。諸本により訂正。
text/sesuisho/n_sesuisho3-058.txt · 最終更新: 2021/10/09 21:57 by Satoshi Nakagawa