ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:sesuisho:n_sesuisho3-029

醒睡笑 巻3 不文字

10 中間どもの集まりて人の名名字を沙汰しけるが・・・

校訂本文

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

中間どもの集まりて、人の名・名字を沙汰しけるが、一人言ふやう、「おれが殿は、名を三度付かれたが、みな腰から下へのことばかりじや。始めに次郎四郎1)、二番に次兵衛2)、三度にに修理大夫(しゆりのたいふ)3)」を、尻の大夫と噂したり。

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

翻刻

一 中間とものあつまりて人の名名字をさたし
  けるが一人いふやうおれか殿は名を三度つかれ
  たか皆こしから下への事ばかりじや始に次郎四郎
  二番に次兵衛三度にに修理大夫(しゆりのたいふ)をしりの大夫と/n3-15r
  うはさしたり/n3-15l
1)
じろう=痔瘻
2)
じびやうえ=痔病
3)
しゆり=しり
text/sesuisho/n_sesuisho3-029.txt · 最終更新: 2021/09/25 12:47 by Satoshi Nakagawa