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text:sesuisho:n_sesuisho2-100

醒睡笑 巻2 賢だて

10 花見の興の帰るさもたそがれ時になりぬ・・・

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花見の興の帰るさも、たそがれ時になりぬ。道のほとりに人の立ちたる姿ありければ、頭(あたま)を下げ手を合はせて礼をする。

つれの者、「あれは石塔なり」と言へば、かの人言ふ、「当世は、あれ体(てい)の人にも礼をしたがよい」と。

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一 花見の興のかへるさもたそかれ時になりぬ
  道のほとりに人のたちたるすかたありけれは
  あたまをさけてをあはせて礼をするつれ/n2-50l
  の者あれは石塔なりといへは彼人いふ当
  世はあれていの人にも礼をしたがよいと/n2-51r
text/sesuisho/n_sesuisho2-100.txt · 最終更新: 2021/09/03 23:04 by Satoshi Nakagawa