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text:sesuisho:n_sesuisho2-057

醒睡笑 巻2 躻(うつけ)

25 さる賢き人数寄に行き路地へ入りたれば植ゑたる竹の先を包みたるが・・・

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さる賢き人、数寄(すき)に行き路地へ入りたれば、植ゑたる竹の先を包みたるが何本もあり。つくづく見て、「あら奇特(きどく)や、奇特や」と感ずる。相客(あいきやく)、不審に思ひ、「何事やらん」と問ふたれば、「そのことよ。あれほど長い竹の先へかかる梯子(はしご)のあつたる、不思議じや」。

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一 さるかしこき人数寄に行路地へ入たれは植
  たる竹の先をつつみたるがなんほんもあり
  つくつく見てあらきどくやきどくやと感する相
  客ふしんに思ひ何事やらんととふたれは
  其事よあれほどながい竹のさきへかかるはし
  このあつたるふしぎしや/n2-33r
text/sesuisho/n_sesuisho2-057.txt · 最終更新: 2021/08/13 16:30 by Satoshi Nakagawa