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text:sesuisho:n_sesuisho2-046

醒睡笑 巻2 躻(うつけ)

14 ちと利口になき二十余りの惣領あり・・・

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ちと利口になき二十(はたち)余りの惣領(そうりやう)あり。父、かれを誘ひ、外面(とのも)に出でて遊覧(いうらん)す。折節、ころは五月の末、沢辺(さはべ)に真薦(まこも)しげりあひたるを見、「親ぢや人、この粽(ちまき)の木に実は出づるかや」と。

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一 ちと利口になき廿あまりの惣領あり父かれ
  をさそひ外面に出て遊覧す折ふし此は
  五月のすゑ沢辺に真薦しけりあひたるを
  見親しや人此ちまきの木に実はいつるかやと/n2-28r
text/sesuisho/n_sesuisho2-046.txt · 最終更新: 2021/08/03 18:20 by Satoshi Nakagawa