text:sesuisho:n_sesuisho2-044
醒睡笑 巻2 躻(うつけ)
12 ある長老の高座にて諷誦を読み終り・・・
校訂本文
ある長老の高座にて、諷誦(ふじゆ)を読み終り、施主(せしゆ)の高悦といふ二字の内、一字読みを忘れ、「施主高、施主高」と、なんべんも言ひて、あげくに、「施主高よろこぶ」と言はれしも、健忘の病なるべし。
翻刻
一 ある長老の高座にて諷誦をよみをはり施主の 高悦といふ二字の内一字よみを忘れ施主高々 となんへんもいひてあけくに施主高よろ こふといはれしも健忘の病なる へし/n2-27l
text/sesuisho/n_sesuisho2-044.txt · 最終更新: 2021/07/30 19:00 by Satoshi Nakagawa