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text:sesuisho:n_sesuisho1-142

醒睡笑 巻1 祝ひ過ぎるも異なもの

10 行き暮れて旅人立寄り一夜の宿を借りし・・・

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行き暮れて、旅人立寄り一夜の宿を借りし。亭主出で合ひ、物語のついでに、「客(きやく)はいかなる芸能の候ふぞ」。「ちと歌道(かだう)を心得てあり」と。「さらば、幸ひの仕合(しあは)せなり。子をあまた持ちたるに、祝うて、発句を沙汰あれかし」とのぞむ時、

 息子たち頭(かしら)かたかれ1)石仏(いしぼとけ)

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一 行暮て旅人立寄一夜の宿をかりし亭
  主出合物語のついてに客(きやく)は如何なる藝能(けいのう)
  の候ぞちと哥道を心得てありとさらは幸(わいわゐ)
  の仕合也子をあまたもちたるにいわふて発句
  を沙汰あれかしとのそむ時
   むす子たちかしらかたかれいしぼとけ/n1-71l
1)
頭堅し・頭難し
text/sesuisho/n_sesuisho1-142.txt · 最終更新: 2021/06/04 18:44 by Satoshi Nakagawa