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text:sesuisho:n_sesuisho1-046

醒睡笑 巻1 落書

3 信長公諸大名を寄せ給ひ馬揃へあそばし・・・

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信長公1)、諸大名を寄せ給ひ、馬揃へあそばし、思ひ思ひの出で立ちはなやかなりし風情にて、きらを磨き、あたりを輝かせば、「いにしへもためしまれなること」と沙汰しあへり。すなはち、主上(しゆじやう)2)も簾中(れんちう)より叡覧(えいらん)なされし。

  金銀を使ひ捨てたる馬揃へ将棋に似たる王の見物

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一 信長公諸大名をよせ給ひ馬そろへあそはし
  おもひおもひの出立はなやかなりし風情にて
  きらをみかきあたりをかかやかせばいにしへ
  もためしまれなる事と沙汰しあへり即
  主上(しゆしやう)も簾(れん)中より叡覧なされし
   金銀をつかひすてたる馬そろへ
   将棋に似たる王の見物/n1-26r
1)
織田信長
2)
正親町天皇
text/sesuisho/n_sesuisho1-046.txt · 最終更新: 2021/04/18 21:54 by Satoshi Nakagawa