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醒睡笑 巻1 謂へば謂はるる物の由来
28 豆腐を串に刺して焙るをなど田楽とはいふ・・・
校訂本文
豆腐を串に刺して焙(あぶ)るを、など田楽(でんがく)とはいふ。
されば田楽の姿、下には白袴を着、その上に色ある物をうちかけ、鷺足(さぎあし)に乗り、踊る姿、豆腐の白に味噌を塗りたてたるは、その1)舞ふ体(てい)に似たるゆゑ、田楽といふにや。
夢庵2)の歌に、
高足(たかあし)を踏みそこなへる面目(めんぼく)を灰にまぶせる冬の田楽
翻刻
一 豆腐を串にさして焙(あふ)るをなと田楽(てんかく)とはいふ/n1-14l
されば田楽のすがた下には白袴(はかま)をき其上 に色ある物をうちかけ鷺足(さぎあし)にのりおとるす かた豆腐の白に味噌をぬりたてたるはおの(そのか)まふ ていに似たるゆへ田楽といふにや夢庵の歌に たかあしをふみそこなへるめんぼくを はひにまぶせる冬のでんかく/n1-15r
text/sesuisho/n_sesuisho1-028.txt · 最終更新: 2021/04/07 17:08 by Satoshi Nakagawa