text:myotatsu:ka_myotatsu19
目次
19 藤原友連・助通
校訂本文
上野国にありし介藤原の友連、越後国にありし助通等は、一切経を書き供養すといへども、人の古く新しき雑物(ざふもの)を取り集めて、よろづの人を苦しめ悩まして作れる功徳なり。これによりて、作れる功徳はみづからの功徳とならず。ただし、その人は帝釈の宮の四つのかたに追はれて、力を尽くすものを責められて、苦しびし人々はおのおの功徳を得たり。
翻刻
上野国にありし介藤原の友連越後国に有し助通等は一切経/n2-55l・e2-52l
https://dl.ndl.go.jp/pid/1145963/1/55
を書供養すといへとも人のふるくあたらしきそふものをとりあつめて よろつの人をくるしめなやましてつくれる功徳也是によりて作れる功徳 はみつからの功徳とならすたたし其人は帝尺の宮の四のかたにお はれて力をつくすものをせめられてくるしひし人々はおのおの功徳をえたり/n2-56r・e2-53r
text/myotatsu/ka_myotatsu19.txt · 最終更新: 2024/10/08 15:03 by Satoshi Nakagawa