text:myotatsu:ka_myotatsu04
目次
4 大江のたち山の妻
校訂本文
また、下野国にありし大江のたち山といひし者の妻、いくえのちかこはもの1)を納むる時には大なる斗(ます)をもて納め、人におろす時には小さき斗をもておろす。この罪によりて、蚯蚓(きういん)のごとくに眼なき大蛇となりて、はらばひまろび歩(あり)く。
翻刻
宮ニ生タリ又 下野国ニアリシオホエノタチ山トイヒシ者ノ妻イクエノチカコハ モノヲ(米之事)ヲサムル時ニハ大ナル斗ヲモテ納メ人ニオロス時ニハチヰサキ 斗ヲモテオロスコノ罪ニヨリテ蚯蚓ノコトクニ眼ナキ大 蛇トナリテハラハヒマロヒアリク/n2-52r・e2-49r
1)
底本「米之事」と傍書。
text/myotatsu/ka_myotatsu04.txt · 最終更新: 2024/10/03 21:01 by Satoshi Nakagawa