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text:karakagami:m_karakagami2-12

唐鏡 第二 周の始めより秦にいたる

12 周 定王

校訂本文

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第二十二の主をば定王と申しき。この王の三年九月十四日の夜、子時にぞ、老子は生まれ給ひし。摩訶迦葉の権化なり。

天地経には、「吾令迦葉在彼為老子号無上道」と見えたり。化胡経1)には、「老子知仏欲涅槃復廻在世号曰迦葉」と見えたり。

衆生済度(しゆじやうさいど)2)の御ため、震旦(しんたん)に跡を垂れて、五千文を説き給ふ。老子経とて、二巻の書なり。

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翻刻

第廿二の主をは定王と申きこの王の三年九月十四日の
夜子時にそ老子はむまれ給し摩訶迦葉(マカカセウ)の権化也
天地経には吾令(コリヤウ)迦葉(カシヤウ)在(サイ)彼(ヒ)為(ヰ)老子(ト)号(カウス)無(ム)上道(タウ)とみへたり/s41r・m72
化胡(クワコ)経には老子知仏(チフツ)欲(ヨク)涅槃(ネハン)復廻(フエ)在(サイ)世号(セカウ)曰(ハツ)迦葉(カセウ)とみへたり
衆生斉度の御ため震旦に跡をたれて五千文を説給ふ
老子経とて二巻の書也/s41l・m73

https://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100182414/viewer/41

1)
底本「化胡」に「クワコ」と読み仮名。
2)
「済度」は底本表記「斉度」。
text/karakagami/m_karakagami2-12.txt · 最終更新: 2022/11/19 22:02 by Satoshi Nakagawa