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text:ichigonhodan:ndl_ichigon114

一言芳談抄 巻之下

114 又云はく故上人のたまひしは往生のために念仏を申す時・・・

校訂本文

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又云はく1)、「故上人2)のたまひしは、『往生のために念仏を申す時、念仏の行(ぎやう)、心(しん)に3)大要(たいえう)に覚えて、行ずるに付けて、勇みありて、常に念仏の申したからんをば、我が身に、すでに三心4)を具せりと思ふべきなり』」。

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翻刻

ひ口(くち)にもいふなり。又云故上人(しやうにん)の給しは。往生(わうじやう)のため
に念仏を申時。念仏の行(ぎやう)、心(しん)大要(たいよう)におぼえて
。行(ぎやう)ずるに付て。勇(いさみ)ありて。つねに念仏の申たからん/ndl2-16l

https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583391/1/16

をば。我身(わがみ)にすでに。三心をぐせりとおもふべきなり/ndl2-17r

https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583391/1/17

2)
法然
3)
「心に」は底本「に」なし。
4)
至誠心・深心・回向発願心。『観無量寿経』による。
text/ichigonhodan/ndl_ichigon114.txt · 最終更新: 2023/11/04 15:39 by Satoshi Nakagawa