text:ichigonhodan:ndl_ichigon052
一言芳談抄 巻之下
52 有云はく心戒上人常に蹲踞し給ふ・・・
校訂本文
有(あるひと)云はく、「心戒上人(しんがいしやうにん)1)、常に蹲踞(そんきよ)し給ふ。或る人、そのゆゑを問ひければ、『三界六道(さんがいろくだう)には、心やすく尻さしすゑて居るべき所なきゆゑなり』と云々」。
翻刻
有云心戒上人(しんがいしやうにん)。つねに蹲踞し給ふ。或人(あるひと)其故(そのゆへ)を問(とひ)けれ は。三界(さんがい)六道(だう)には。心やすくしりさしすへて。ゐるべき 所なきゆへ也云々/ndl2-2l
1)
平宗親の法名。『発心集』7-12参照。
text/ichigonhodan/ndl_ichigon052.txt · 最終更新: 2023/10/28 11:27 by Satoshi Nakagawa