きびょうし
江戸時代に刊行された版本の一ジャンルで、草双紙の一種。同じ草双紙である、赤本、青本、黒本などと同様、表紙が黄色いため黄表紙という。
黄表紙に先立つ赤本・青本(黒本)は、子供向きの題材を扱ったり、歌舞伎、浄瑠璃などの焼き直しだったりと、文学的価値は高くなかったが、安永四年の恋川春町『金々先生栄花夢』の登場により、通人の娯楽の対象となった。
黄表紙(テキスト画像)