ぜんじょう
中国で、皇帝がその位を子孫に伝えず、有徳者に譲ること。
易姓革命の形態の一つで、尚書尭典に尭が民間の孝子舜に位を譲り、不肖の 実子朱丹に与えなかったとある。
戦国時代からこの形式の主権授受が行われ、禅譲の完全な形式としては、魏の 曹丕が後漢の献帝の位を受けた(220)のに始まり、宋の太祖が後周の恭帝に 代わった陳橋の変(960)にいたるまで十数回に及んだ。