rhizome:歴史的仮名遣い
歴史的仮名遣い
れきしてきかなづかい
概要
日本語を仮名で表記する際の方式の一つとして、過去の文献に典拠を求める仮名遣い。旧仮名遣いともいう。なお、対義語は現代仮名遣い。
一般的に歴史的仮名遣いといった場合、後述する契沖仮名遣いを指す。
平安時代の仮名遣い
平安時代中期までは、発音と表記がほぼ一致していたが、平安時代後期に入り、「い」「え」「お」と「ゐ」「ゑ」「を」や語中、語尾のハ行とワ行が同音になったため、それらが混同されるようになった。
定家仮名遣い
表記の混乱は鎌倉時代に入りいっそうはげしくなったため、『下官集』の著者(藤原定家か)はこれを統一するため、過去の歌集や仮名文を参考にして、一つの基準を作った。同時期に、源親行編・定家監修の書を親行の孫、行阿が増補した『仮名文字遣』が伝わり、これが「定家仮名遣い」として流布した。
定家仮名遣いには批判もあったが、定家の名もあって、主に歌人の間で広く浸透した。
契沖仮名遣い
rhizome/歴史的仮名遣い.txt · 最終更新: 2014/03/16 04:39 by 127.0.0.1