かきのもとのひとまろ(生没未詳)
万葉集第二期を代表する歌人の一人で、三十六歌仙の一人。
柿本氏はもと臣姓で和珥(わに)氏の同族で、本貫は大和国添上櫟本の東(天理市)とされる。
天武天皇・持統天皇・文武天皇の三代に渡って活躍し、『万葉集』巻二223番歌「在石見国臨死之時自傷作歌」の配列から、和銅三年(710)の奈良遷都以前に没したと考えられるが、下級官人だったとみられ、史書には登場しない。