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rhizome:古本説話集

文書の過去の版を表示しています。


古本説話集

こほんせつわしゅう

解説

昭和17年に田山方南氏が発見し、翌年重要美術品に認定された際、『古本説話集』と名づけ られた。旧所蔵者の名前から梅沢本古本説話集とも。したがって孤本である。

作者は未詳。平安時代末期の成立と考えられる。

二巻からなり、上巻は46話からなる和歌説話、下巻は24話からなる仏教説話とな っているが、序文跋文を欠くので、ほかにも巻があった可能性もある。

文体は『宇治拾遺物語』によく似た和文体で、実際『宇治拾遺物語』と多くの説話を共有して おり、同文性も高いことから、散逸『宇治大納言物語』との関係も指摘される。

参考文献

影印本

  • 勉誠社文庫124

注釈書

  • 講談社学術文庫『古本説話集』(高橋貢訳注・講談社)
    • 『古本説話集全註解』(有精堂)の改訂版。
  • 新日本古典文学大系『古本説話集・宇治拾遺物語』(三木紀人、浅見和彦、中村義雄、小内一明校注・岩波書店)

テキスト画像

rhizome/古本説話集.1398971056.txt.gz · 最終更新: 2014/05/02 04:04 by Satoshi Nakagawa