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text:takafusa:s_takafusa034

隆房集

34 君が宿の梢にかよふ鳥ならば思ふ心を行きてさへづれ

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白き鳥をかふが1)、そなたの梢(こずゑ)に飛びかよふにつけても、「ありやなしや2)」と問ひけん心の内も推し量られて、

  君が宿の梢にかよふ鳥ならば思ふ心を行きてさへづれ

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 しろきとりをかうかそなた
 のこすゑにとひかよふにつけても
 ありやなしやととひけん心のうち
 もおしはかられて
きみかやとのこすゑにかよふとりならは
おもふ心をゆきてさへつれ/s19r

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/19?ln=ja

1)
群書類従本「しろきとりのとびかふる。」
2)
『伊勢物語』9段「名にしおはばいざこと問はん都鳥わが思ふ人はありやなしやと」
text/takafusa/s_takafusa034.txt · 最終更新: 2024/03/21 14:46 by Satoshi Nakagawa