text:karakagami:m_karakagami5-15
唐鏡 第五 後漢光武より献帝にいたる
15 後漢 孝質帝
校訂本文
第九の主をば、孝質帝(かうしつてい)と申しき。諱(いみな)は纘(さん)。粛宗1)の玄孫なり。
冲帝(ちうたい)失せ給ひて、太后2)、梁冀(りやうき)と禁中にして謀(はかりごと)を定めて、帝を迎へ奉りて、位につけ奉る。御年八歳なり。
本初元年閏六月に、大将軍梁冀、ひそかに鴆(ちん)を帝に奉りて失ひたりつ。在位一年なり。
翻刻
第九主をは孝質帝(カウシツテイ)と申き諱は纘(サン)粛(シク)宗の玄孫 なり冲帝(チウタイ)うせ給ひて太后梁冀(タイコウリヤウキ)と禁中にしては かりこと(事イ)をさためてみかとをむかへたてまつりて位に つけたてまつる御年八歳なり本初元年閏六月に 大将軍梁冀(リヤウキ)ひそかに鴆(チム)を帝にたてまつりてうし なひたりつ在位一年なり/s141l・m253
text/karakagami/m_karakagami5-15.txt · 最終更新: 2023/04/20 21:46 by Satoshi Nakagawa