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text:ichigonhodan:ndl_ichigon122

一言芳談抄 巻之下

122 乗願上人云はくある人問ひて云はく色相観は観経の説なり・・・

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乗願(じようぐはん)上人1)云はく、「ある人問ひて云はく、『色相観(しきさうくわん)2)は、観経(くわんぎやう)3)の説なり。たとひ、称名の行人といふとも、これを観ずべく候ふか、いかに』。上人、答へて云はく、『源空4)も、初めは、さるいたづら事したりき。今はしからず。ただ称名を信ずるなり』」。

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乗願(せうぐはん)上人云。或人(あるひと)問云(とひていはく)。色相観(しきさうくはん)は。観経(くはんぎやう)の説(せつ)なり。たとひ/ndl2-18r
称名(せうみやう)の行人(ぎやうにん)といふとも。これを観(くはん)ずべく候歟。いかに
上人。答云(こたへていはく)源空もはじめは。さるいたづら事したり
き。今はしからず。但(ただ)信称名(せうみやうをしんずる)なり/ndl2-18l

https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583391/1/18

1)
宗源
2)
阿弥陀仏の姿を観想すること
3)
『観無量寿経』
4)
法然
text/ichigonhodan/ndl_ichigon122.txt · 最終更新: 2023/11/15 23:11 by Satoshi Nakagawa