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text:ichigonhodan:ndl_ichigon053

一言芳談抄 巻之下

53 松蔭の顕性房の云はく渡りに出でたる舟に行きあひたるには・・・

校訂本文

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松蔭(まつかげ)の顕性房(けんしやうばう)の云はく、「渡りに出でたる舟に行きあひたるには、先づ把み付きて乗るほかに別(べち)の手なし。今生の愛河(あいが)を渡らんと思ふに、弥陀の名号の聞き得つる上には、仰信(がうしん)して称名するほかには、別のやうなきなり。なまさかしき智恵に損ぜらるることを、真実に思ひ知る、人ごとになきなり」。

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翻刻

松蔭(せういん)顕性房(けんしやうはうの)云。渡(わたり)に出(いて)たる舟(ふね)に行(ゆき)あひたるには。先(まづ)/ndl2-2l

https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583391/1/2

つかみつきて。のるほかに。別(べち)の手(て)なし。今生(こんじやう)の愛河(あいか)を
わたらんとおもふに。弥陀(みだ)の名号(みやうがう)の聞(きき)得(ゑ)つる上(うへ)には
。仰信(かうしん)して。称名(せうみやう)するほかには。別(べち)の様(やう)なき也。なま
さがしき。智恵(ちゑ)に損(そん)ぜらるる事を。真実(しんじつ)におもひ
しる。人ことになきなり/ndl2-3r

https://dl.ndl.go.jp/ja/pid/2583391/1/3

text/ichigonhodan/ndl_ichigon053.txt · 最終更新: 2023/08/31 21:12 by Satoshi Nakagawa