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text:chomonju:s_chomonju583

古今著聞集 怪異第二十六

583 後朱雀院の代の末に除目行なはれけるに大きなる人赤き組を首にかけて・・・

校訂本文

後朱雀院1)の代の末に除目行なはれけるに、大きなる人、赤き組(くみ)を首にかけて、四季の御屏風の上より見えける。

主上、御覧じて後、御心地例にたがはせ給ひて、いくほどなくて崩御ありけり。恐ろしかりけることなり。

世の人、「八幡2)の御体か」とぞ申しける。何のゆゑにてさは言ひけむ。おぼつかなきことなり。

翻刻

後朱雀院の代のすゑに除目おこなはれけるに大なる
人あかきくみをくひにかけて四季の御屏風のうへより/s465r
見えける主上御覧してのち御心ち例にたかはせ給
ていく程なくて崩御ありけりおそろしかりける事也
世の人八幡の御体かとそ申けるなにの故にてさはいひ
けむおほつかなき事なり/s465l

http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/465

1)
後朱雀天皇
2)
石清水八幡宮


text/chomonju/s_chomonju583.txt · 最終更新: 2020/11/08 11:05 by Satoshi Nakagawa