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古今著聞集 闘諍第二十四
502 保延六年夏のころ滝口源備宮道惟則いさかひをして備殺されにけり・・・
校訂本文
保延六年夏のころ、滝口源備(そなふ)・宮道惟則、いさかひをして、備殺されにけり。帯刀先生源義賢、惟則をからめてけり。
後に義賢、犯人(ぼんにん)と心を合はせたるよし、沙汰いできて1)、義賢、帯刀の長を取られにけり。また犯人に問はれけれども、承伏せざりけるは、いかなりけることにか。
別功にもよくよくはからふべきことなり。
翻刻
保延六年夏の比瀧口源備宮道惟則いさかひをして 備ころされにけり帯刀先生源義賢惟則をから めてけり後に義賢犯人と心をあはせたるよし沙汰 てきかし義賢帯刀の長をとられにけり又犯人にと はれけれとも承伏せさりけるはいかなりける事にか 別功にもよくよくはからふへき事也/s402l
1)
「いできて」は底本「てきかし」。諸本により訂正。
text/chomonju/s_chomonju502.txt · 最終更新: 2020/09/12 11:23 by Satoshi Nakagawa