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text:chomonju:s_chomonju234

古今著聞集 管絃歌舞第七

234 延長四年正月十八日内裏にて桜花の宴ありけり・・・

校訂本文

延長四年正月十八日、内裏にて桜花の宴ありけり。主上1)、清涼殿の孫庇(まごびさし)に出御ありけり。文人、詩を献じ、伶人、楽を奏しけるに、暁に及びて、常陸親王2)箏を弾じ、八条中納言保忠3)、琵琶を弾ず。主上、和琴を弾かせおはしましける、めでたかりけることなり。

翻刻

延長四年正月十八日内裏にて桜花宴ありけり主上清涼
殿のまこひさしに出御ありけり文人詩を献し伶人楽
を奏しけるに暁に及て常陸親王箏を弾し八条中納言
保忠琵琶を弾す主上和琴をひかせおはしましけるめて
たかりける事なり/s160r

http://kotenseki.nijl.ac.jp/biblio/100190287/viewer/160

1)
醍醐天皇
2)
清和天皇皇子貞真親王
3)
藤原保忠
text/chomonju/s_chomonju234.txt · 最終更新: 2020/03/22 19:20 by Satoshi Nakagawa