大和物語
また、同じ大弐1)の、館(たち)にて秋の紅葉(もみぢ)を詠ませければ、
鹿の音(ね)はいくらばかりのくれなゐぞふりつるからに山の染むらん
なむやりけるまたをなし大弐のた ちにて秋のもみちをよませけれは しかのねはいくらはかりのくれなゐ そふりつるからにやまのそむらん/d19l