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大和物語
第39段 伊勢の守もろみちのむすめを正明の中将の君にあはせたりける時に・・・
校訂本文
伊勢の守もろみちのむすめを、正明(ただあきら)の中将1)の君にあはせたりける時に、そこなりけるうなゐをば、右京の大夫(かみ)2)呼び出でて、語らひて、朝(あした)に詠みておこせたりける。
置く露のほどをも待たぬ朝顔は見ずぞなかなかあるべかりける
翻刻
源正明式部卿與史親王女左近中将天暦元年参議 天徳二年薨 伊勢のかみもろみちのむすめをたた あきらの中将の君にあはせたりける時 にそこなりけるうなひをは右京のかみ よひいててかたらひてあしたによみて をこせたりける/d21r
をくつゆのほとをもまたぬあさか ほはみすそなかなかあるへかりける/d21l
text/yamato/u_yamato039.txt · 最終更新: 2017/06/17 22:01 by Satoshi Nakagawa