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100 恋ひ死なん後の憂き世をいかにせん南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏
校訂本文
大方(おほかた)世にありとある人の、一日一夜がうちにだにも、罪となる思ひの八億四千ありと聞こゆるに、ましてかかる思ひの積もるらんゆゆしさは、いふにも足らず。さりとては、われらに契り深くおはする西方極楽(さいはうごくらく)の無量寿仏1)、これを助け給へとて、
恋ひ死なん後の憂き世をいかにせん南無(なも)阿弥陀仏南無阿弥陀仏
翻刻
おほかたよにありとある人の/s41l
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/41?ln=ja
一日一夜かうちにたにも つみとなるおもひの八億 四千ありときこゆるに ましてかかるおもひのつ もるらんゆゆしさはいふに もたらすさりとてはわ れらにちきりふかくおは するさいはうこくらくの 無量寿仏これをたす/s42r
け給へとて こひしなんのちのうきよをいかにせん 南無阿弥陀仏なもあみた仏 四条大納言隆房卿 集也 【花押】/s42l
1)
阿弥陀如来
text/takafusa/s_takafusa100.txt · 最終更新: 2024/06/25 12:26 by Satoshi Nakagawa