text:takafusa:s_takafusa047
47 今日やさはうらやましくも逢坂の関を越えける望月の駒
校訂本文
八月十六日の夜(よ)、駒引きの折、引き分けの使にて、院へ参りしかば、月のくまなきに、さらぬだになぐさめがたき心の内は、折からいとどせんかたなくて、車の尻に引かせたる馬を見て、
今日やさはうらやましくも逢坂(あふさか)の関を越えける望月の駒
翻刻
八月十六日のよこまひきのお りひきわけのつかひにて院へ まいりしかは月のくまなきに さらぬたになくさめかたき/s22l
https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/22?ln=ja
心のうちはおりからいととせん かたなくてくるまのしりに ひかせたるむまをみて けふやさはうらやましくもあふさかの せきをこえけるもちつきのこま/s23r
text/takafusa/s_takafusa047.txt · 最終更新: 2024/03/26 12:16 by Satoshi Nakagawa