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text:takafusa:s_takafusa028

隆房集

28 頼めこしその月なみもたちにけりかき絶えぬるが水茎の跡

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あながちに歎くを、あはれとや思ふらむ、「さらば、月に一度(ひとたび)文(ふみ)の返り事ばかりを取らせむ」と頼めしも、むなしくてのみ過ぎ行けば、

  頼めこしその月なみもたちにけりかき絶えぬるか水茎(みづぐき)の跡

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 あなかちになけくをあはれと
 やおもふらむさらは月にひと
 たひふみのかへりことはかり
 をとらせむとたのめしも
 むなしくてのみすきゆけは
たのめこしそのつきなみもたちにけり
かきたえぬるかみつくきのあと/s16l

https://kokusho.nijl.ac.jp/biblio/100002834/16?ln=ja

text/takafusa/s_takafusa028.txt · 最終更新: 2024/03/20 11:43 by Satoshi Nakagawa