ユーザ用ツール

サイト用ツール


text:sesuisho:n_sesuisho8-103

醒睡笑 巻8 かすり

20 水上の兎月に驚くこといかん・・・

校訂本文

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

「水上の兎、月に驚くこといかん」。「怖(お)づる1)理あり。弓張月(ゆみはりづき)のある時は」。「十五満月の時いかん」。「十分に引き詰めて見よ」。「射手いかに」。「桂男」。「矢束(やつか)は」。「十三や2)もあり、十五やもあり」。

   引かぬに強き弓のいきほひ

  けだものは小田のかしに驚きて 宗養

<<PREV 『醒睡笑』TOP NEXT>>

翻刻

一 水上の菟月に驚事いかん おつるる理あ
  り弓はり月のある時は十五満月の時いかん
  十分に引詰て見よ 射手如何に桂男
  矢つかは 十三やもあり 十五夜もあり
    ひかぬにつよき弓のいきほひ
   けたものは小田のかかしにおとろきて 宗養/n8-41r
1)
「怖づる」は底本「おつるる」。「る」の衍字みて一字削除。
2)
十三矢・十三夜。次の「十五や」も同じ。
text/sesuisho/n_sesuisho8-103.txt · 最終更新: 2022/12/04 21:57 by Satoshi Nakagawa