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text:sesuisho:n_sesuisho8-076

醒睡笑 巻8 頓作

76 山崎宗鑑汁のまはしに当たりたる時江州の兵主殿へ送る・・・

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山崎宗鑑、汁のまはしに当たりたる時、江州1)の兵主殿(ひやうずどの)へ送る。

  武士のいる2)やかぶらの3)ひやうずなをよつぴきしめて十二束(じふにそく)たべ

兵主殿より返歌、

  武士のいるやかぶらのひやうずなを小兵(こひやう)なりとて八束(はつそく)ぞやる

    弘法大師名のみ残れり

  くうかいの4)お汁のわけはかぶらにて

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翻刻

一 山崎宗鑑汁のまはしにあたりたる時江衆
  の兵主殿へ送る
   武士のいるやかふらの兵すなを
    よつひきしめて十二束たべ
  兵主殿より返哥/n8-31l
   武士のいるやかふらの兵すなを
    こひようなりとて八束そやる
     弘法大師なのみ残れり
   くうかいのお汁のわけはかふらにて/n8-32r
1)
底本表記「江衆」
2)
射る・要る
3)
矢鏑・蕪
4)
空海・食う匙
text/sesuisho/n_sesuisho8-076.txt · 最終更新: 2022/11/15 11:21 by Satoshi Nakagawa