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text:sesuisho:n_sesuisho8-048

醒睡笑 巻8 頓作

48 雄長老霜月のこと四条の橋を渡らると河上に法師一人水につかりてゐたり・・・

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雄長老、霜月のこと、四条の橋を渡らると、河上に法師一人、水につかりてゐたり。あはれさに立ち寄り、「国はいづくぞ」。「下野(しもつけ)の者」と言ふ。

  修行とて水に腰よりしもつけの1)なす野のはらは2)いかにくだらん

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一 雄長老霜月の事四条の橋をわたらると
  河上に法師一人水につかりてゐたり哀さに
  立より国はいつくそ下野の者といふ
   修行とて水に腰よりしもつけの/n8-20l
   なす野のはらはいかにくたらん/n8-21r
1)
下野の・下漬けの
2)
那須野の原・為すのの腹は
text/sesuisho/n_sesuisho8-048.txt · 最終更新: 2022/10/28 22:24 by Satoshi Nakagawa