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text:sesuisho:n_sesuisho8-032

醒睡笑 巻8 頓作

32 座敷の興に物語をせんとする者あれば・・・

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座敷の興に物語をせんとする者あれば1)かたはらより、「こけ、こけ2)」と言ひて、ひやくしたる時3)、件(くだん)の仁、腹立(ふくりう)し、「この咄(はなし)を、そちどもに聞けにてはなし。われは物語を服(ぶく)して遊ぶよ」と。

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一 座敷の興に物語をせんとする者めれはかた
  はらより苔(こけ)苔といひてひやくしたる時件(くたん)
  の仁腹立(ふくりう)し此咄をそちともにきけにてはなし/n8-14l
  我は物語をふくしてあそふよと/n8-15r
1)
「あれば」は底本「めれは」。諸本により訂正。
2)
底本表記「苔」。虚仮の当て字か。
3)
「ひやくしたる」不明。「評したる」「冷かしたる」か。
text/sesuisho/n_sesuisho8-032.txt · 最終更新: 2022/10/16 12:39 by Satoshi Nakagawa