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醒睡笑 巻7 舞
22 人ありて言ふやう判官殿と弁慶とは何の子細ありて仲がよかりしぞ・・・
校訂本文
人ありて言ふやう、「判官殿1)と弁慶とは何の子細ありて仲がよかりしぞ、不審がはれなんだに、今日八島の舞を聞きて理がすんだ」。「何とすんだぞ」。「弁慶は判官殿の若衆であつたもの」。「なぜに」と問へば、「まぎれもないことよ。『判官武蔵を召され』と隠さずにまづ最初に書きたるは」。
翻刻
一 人ありていふやう判官(ほうぐわん)殿と弁慶とは何の 子細(しさい)ありて中がよかりしぞ不審(ふしん)かはれな むたにけふ八嶋(やしま)の舞を聞て理がすんたな/n7-59l
にとすんたぞ弁慶(へんけい)は判官殿のわかしう てあつた物なぜにととへは紛(まきれ)もない事 よ判官(はうくはん)武蔵(むさし)をめされとかくさずにまつ さいしよに書たるは/n7-60r
1)
源義経
text/sesuisho/n_sesuisho7-129.txt · 最終更新: 2022/09/21 22:29 by Satoshi Nakagawa