text:sesuisho:n_sesuisho7-075
醒睡笑 巻7 謡
17 高雄神護寺の文覚は声の高い人であつたといふが・・・
校訂本文
「高雄神護寺の文覚は、声の高い人であつたといふが、荒行をせられた奇特(きどく)かよ」と。「声の高いといふことを、今までは聞かず。書物にあるか」。「勿論(もちろん)。誓願寺1)に、『虚空に響くはもんがくの声2)』と作つたは」。
翻刻
一 高雄(たかお)神護寺(しんごじ)の文覚は声のたかい人で あつたといふがあらぎやうをせられた奇特か よと声のたかいといふ事を今まてはきかず 書物にあるか勿論(もちろん)誓願寺(せいくわんじ)に虚空にひび くはもんかくのこゑとつくつたは/n7-40r
text/sesuisho/n_sesuisho7-075.txt · 最終更新: 2022/08/15 16:48 by Satoshi Nakagawa