text:sesuisho:n_sesuisho5-026
醒睡笑 巻5 婲心
26 周防の太守大内殿の北の御方在京のほどあるうちに文二つのぼせり・・・
校訂本文
周防の太守大内殿1)の北の御方、在京のほどあるうちに、文(ふみ)二つのぼせり。御台(みだい)へのをば取り違へて、お花といふ女房たちへやり、お花のをば御台へ上げ参らせし時の返り事に、
思ふかた二つありその浜千鳥ふみ違へたる跡とこそ見れ
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一 周防(すわう)の大守大内殿の北の御方在京の程ある 内にふみ二つのぼせり御臺(みだい)へのをばとりちかへ ておはなといふ女房たちへやりお花のをは 御臺へあげまいらせし時のかへり事に 思ふかた二つありその浜千鳥 ふみちかへたる跡とこそ見れ/n5-15r
1)
大内義隆
text/sesuisho/n_sesuisho5-026.txt · 最終更新: 2022/02/26 15:08 by Satoshi Nakagawa