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text:sesuisho:n_sesuisho4-115

醒睡笑 巻4 唯あり

26 石山寺にて連歌興行のことありし時・・・

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石山寺にて、連歌興行(れんがこうぎやう)のことありし時、公家達の交はりなれば、少し直したき言葉をも恐れて言はず、膝を立て通しけるが、大きにこり果てて宿に帰りてかくなむ。

  今よりは望みもなしやこの御会(ごくわい)連歌も膝もむりやりにして

  敷島の道をたづねはすぐに行け入江小島に舟寄せずとも

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一 石山寺にて連歌興行(こうきやう)の事ありし時
  公家達の交りなれは少なをしたき言葉
  をも恐れていはすひざをたてとをしける
  か大にこりはてて宿(やと)にかへりてかくなむ/n4-66r
   今よりは望もなしやこの御会
   連歌も膝もむりやりにして
   敷嶋の道をたつねはすくにゆけ
   入江小しまに舟よせすとも/n4-66l
text/sesuisho/n_sesuisho4-115.txt · 最終更新: 2022/02/07 22:52 by Satoshi Nakagawa