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text:sesuisho:n_sesuisho4-110

醒睡笑 巻4 唯あり

21 ある庖丁人の言ひけるは・・・

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ある庖丁人(はうちやうにん)の言ひけるは、「誰も常に山の薯蕷(いも)より、野老(ところ)は一倍おもしろいものと仰せある。われらはさやうに一向思はぬ。その子細は、野老と薯蕷とを調へて出だすに、苦き野老はいつも返ることあれど、悪う言はるる薯蕷のうまきが、残りて返りたるためしがない」。/n4-63l

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一 ある庖丁(ほうてう)人のいひけるは誰もつねに山のいも
  よりところは一倍おもしろひ物とおほせ
  ある我らはさやうに一向おもはぬ其子細は野(と)
  老(ころ)と薯蕷(いも)とを調(ととのへ)て出すににがきところ/n4-63r
  はいつもかへる事あれとわるふいはるる薯
  蕷のうまきが残りてかへりたるためしかない/n4-63l
text/sesuisho/n_sesuisho4-110.txt · 最終更新: 2022/02/05 21:44 by Satoshi Nakagawa