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目次
醒睡笑 巻4 聞こえた批判
22 陰極まつて陽生ず・・・
校訂本文
陰(いん)極まつて陽(やう)生ず。
暖かになれとて寒き春の雨
陽極まつて陰生ず。
寒かれと暖かに降る秋の雨
蛬(きりぎりす)その親々はいかならん
といふ句あり。
紹巴1)の非言に、「蛬の先祖、御尋ね詮なく候ふ」。
翻刻
一 陰(いん)きはまつて陽(やう)生(しやう)す あたたかになれとて寒き春の雨 陽きはまつて陰生す さむかれとあたたかに降る秋の雨 蛬その親々はいかならん といふ句あり紹巴の非言に蛬の先祖御/n4-21l
尋詮なく候/n4-22r
1)
里村紹巴
text/sesuisho/n_sesuisho4-022.txt · 最終更新: 2021/11/20 21:07 by Satoshi Nakagawa