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text:sesuisho:n_sesuisho3-038

醒睡笑 巻3 不文字

19 山家に信国の脇差を持ちたる者銘を知らず浄土宗の僧に読ませたれば・・・

校訂本文

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山家に信国(のぶくに)の脇差を持ちたる者、銘を知らず、浄土宗の僧に読ませたれば1)、「『しなけき』と読む。『しな』は信濃の『しな』、『けき』は舎衛国の『けき2)』」と言ひつるあさましさよ。

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翻刻

一 山家に信国(のふくに)の脇指をもちたる者銘をしらず
  浄土宗の僧によめせたれはしなけきとよむ/n3-18r
  しなは信濃のしなけきは舎衛国のけきと
  いひつるあさましさよ/n3-18l
1)
「読ませたれば」は底本「よめせたれは」。諸本により訂正。
2)
「舎衛国」は通常「しやゑこく」だが、国を「けき」となまっている。
text/sesuisho/n_sesuisho3-038.txt · 最終更新: 2021/09/29 22:33 by Satoshi Nakagawa