text:sesuisho:n_sesuisho3-016
醒睡笑 巻3 文字知り顔
16 あへものの菜をば何時も本皿には盛らず・・・
校訂本文
「『あへものの菜(さい)をば、何時(なんどき)も本皿(ほんざら)には盛らず、鉢にても重箱にても盛り入れて、ひき菜(ざい)にしたがよい』と庭訓(ていきん)1)にある」と言ふ。「いづれの文にありや、つひに見ぬ」。「かくれもない、『あへてもつては2)、後日の恥辱を招く』と言へり」。
たんぽぽのあへ物食ふや舌つづみ
翻刻
一 あへものの菜(さい)をばなん時も本皿(さら)にはもらす鉢(はち) にても重箱(ぢうばこ)にてももりいれてひきざいに/n3-9l
したがよいと庭訓(ていきん)にあるといふいづれの文に ありやつゐに見ぬかくれもないあへてもつて は後日の恥辱をまねくといへり たんほほのあへ物くふやしたつづみ/n3-10r
text/sesuisho/n_sesuisho3-016.txt · 最終更新: 2021/09/18 22:10 by Satoshi Nakagawa