text:sesuisho:n_sesuisho1-097
醒睡笑 巻1 ふはとのる
10 ある人連歌の席に句を出だしけしからず慢じたる顔を見付け・・・
校訂本文
ある人、連歌の席に句を出だし、けしからず慢じたる顔を見付け、脇から、「生き天神、天神」と言うて膝を突きければ、「あまりな突かれそ。社壇(しやだん)がゆるぐに」と申されし1)ことは。
翻刻
一 ある人連哥の席(せき)に句を出しけしからす 慢(まん)したる顔を見つけ脇からいき天神/n1-44r
天神といふて膝(ひざ)をつきけれはあまりな つかれそ社壇(しやだん)かゆるくにと申され事は/n1-44l
1)
「申されし」は底本「し」なし。諸本により補う。
text/sesuisho/n_sesuisho1-097.txt · 最終更新: 2021/05/09 14:54 by Satoshi Nakagawa